電鋳は、電解めっきと同様に金属イオンを母材に電着させて形状を作製する手法で、寸法精度が高く転写性に優れています。
メルテックの電鋳加工はフォトリソグラフィー技術を融合した『ニッケル電鋳』で、エッチングでは困難な寸法や精度に対応しています。ストレート工法による高精細パターン加工や、オーバーハング工法による極小孔加工が特徴です。
技術特徴
- 高精細・高精度の部品加工
- ストレート工法による貫通孔の垂直断面加工
- 継ぎ目なしの円筒や立体的な特殊形状加工
- 反射防止・防眩効果や高硬度等の電鋳特性
ニッケル電鋳の種別
- 光沢ニッケル(高精細な形状の加工に)
- 無光沢ニッケル(防眩効果あり)
- 黒ニッケル(反射防止効果あり)
- 高硬度ニッケル(HV550以上の硬度が必要な部品に)
加工例 | 電鋳種別 | 工法 | 仕様 |
---|---|---|---|
ピンホール | 光沢ニッケル | ストレート工法 | 板厚 t=0.015 孔径 0.023 |
2段電鋳 | 光沢ニッケル | ストレート工法 | 板厚 t=0.2 |
メッシュ | 光沢ニッケル | ストレート工法 | 板厚 t=0.01 孔径 0.015 |
多孔板 | 無光沢ニッケル | オーバーハング工法 | 板厚 t=0.03 孔径 0.005 |
スリット | 黒ニッケル | ストレート工法 | 板厚 t=0.07 孔径 0.042 |
その他の加工(精密ハイブリッドエッチング)
メルテックでは、エッチングメーカーとして精密電鋳技術を応用したユニークな製法により、高精度で量産性の高い製品も送り出しています。詳細はこちら。