光学用 金属遮光板をエッチング+黒処理まで一貫対応
金属遮光板とは
金属遮光板の特徴
外観:小さな金属薄板部品に透過光が通るための孔やスリットが開いています。反射防止のため、表面に黒処理加工する場合もあります。
役割:【例:カメラの絞り】
カメラで対象物を適切に撮影するためには、レンズで露光量(センサーに届く光の量)を制御することが重要です。そのためアイリスと呼ばれる光の調整の開口部で露出を調整しています。
金属遮光板はアイリス開口部の孔である「絞り」として使われます。暗いところでは広い絞りで光を取り入れ、明るいところでは狭い絞りにして光を制限します。
金属遮光板の持つ機能
遮光性:金属遮光板は光を完全に遮断します。(樹脂遮光板は、板厚が薄いと光を透過する可能性有)。
黒処理:光の反射により迷光(ゴースト/フレア)等の問題が発生する際は、表面の黒処理加工で対応します。
耐熱性:耐熱性が求められる場合、樹脂よりも金属が優位です。
金属遮光板の用途
スマホレンズユニット、車載レンズユニット、監視カメラユニット、光学部品
金属遮光板の製作方法
金属遮光板の作り方として金属加工ではエッチング、プレス、レーザー、切削加工等があります。
メルテックはエッチング加工で遮光板を製造し、反射防止の黒処理まで対応します。
エッチングの技術的メリット
- 金属を化学的に溶解させて加工するのでバリ・カエリが出ません。
- 製造工程で熱や圧力を加えないので、歪みや反りが発生しません。完成品を使用した際にも変形は起こりません。
黒処理(二次加工)の技術的メリット
- ご要望に応じて多様な黒処理から選定することができます。
黒処理各種:ステンレス黒色酸化被膜/黒クロムめっき/酸化銅処理 等 - 条件(精度や反射率、使用環境等)に応じた黒処理の選定例
反射防止→艶消し黒処理
精度管理→膜厚の薄い黒処理
エッチング+黒処理まで一貫対応のメリット
- 高精度な寸法や用途に応じたエッチング材料や黒処理の選定を提案します。
- 低反射が絶対条件の場合には寸法変化を見越した製品設計や材料選定を提案します。
- 小ロットの試作から量産まで対応可能です。