(1)量産成立を見極める技術判断
エンコーダ用ディスクの製造で、メルテックが常に意識しているのは、お客様の設計を高い信頼性で「製品」として成立させることです。
今回は、モーター向け反射型エンコーダ用ディスクについて、試作段階からご相談をいただきました。
私たちは図面通りの再現だけでなく、
「量産時にも安定した品質を維持できるか」
という実運用の視点から仕様検討を進めています。

特に重要なテーマとなったのは、スリット形状の再現性でした。
一般的なエッチング加工では、スリット精度を完全に一定に保つことが難しく、波形の乱れや出力不安定につながる懸念があります。
そこで、品質とコストのバランスを見極めながら、量産課題を解決できる工法の選定に入りました。
(2)「ハイブリッド仕様」という独自の技術選定
スケール専門メーカーとしての知見を活かし、最終的に採用したのが、
独自開発のニッケルクラッド材 × エッチング × 電鋳技術
を組み合わせた「ハイブリッド仕様」です。
この工法により、
・寸法安定性
・スリット部のシャープな直線性
・角部形状の高精度化
を高いレベルで実現できました。
試作段階からお客様と密に協議を重ね、量産時のリスク要因を事前に解消できたことが、プロジェクト成功の大きなポイントとなっています。
(3)センサー適合に向けた三社連携
エンコーダ製品の信頼性を左右する要素のひとつが、センサーとの適合性です。
本プロジェクトでは試作段階から、
お客様 × センサーメーカー × メルテック
の三者連携体制を構築しました。
各社の専門知見を共有しながら、実運用で求められるスペックを早期に明確化。
その結果、仕様の完成度を一段と高めることができました。
異なる領域の技術視点を統合することで量産化に向けた「揺るぎない仕様」が確立されていきます。
(4)スケール開発の課題に応える総合力
こうした検討と調整を経て、量産評価においても高い精度と安定性を確認。
メルテックは量産パートナーとして選定いただきました。 私たちの役割は、単なる加工メーカーではありません。
✔ 図面から潜在課題を読み取る
✔ 材料・工法・周辺技術をトータルで最適化する
✔ 「量産品質」へ確実につなげる

この一連のプロセスを支えるため、高度な検査体制とクリーンな製造環境も整えています。
メルテックは、金属からフィルムまで幅広く対応するエンコーダ用スケールのエキスパート。
開発初期のご相談から量産まで、技術的なパートナーとして設計部門の皆様を支援いたします。
お気軽にお問い合わせください。
